なぜ位置決めピンにネジを付けるのか?― 内ネジ付き位置決めピンの巧みな構造 ―
- 翰君 陳
- 10月30日
- 読了時間: 4分
一、位置決めピンと内ネジ付き位置決めピンの違い
まずよくある疑問から。
「内ネジ付き位置決めピン」 は、一般的な位置決めピンと何が違うのでしょうか?
標準の位置決めピンは、固定や位置合わせ に使用されるもので、主に金型、機械部品、治具などに見られます。
一方で、内ネジ付き位置決めピン には、中心部に ネジ穴 が追加されています。
このネジ穴は飾りではなく、分解やメンテナンスを容易にするための重要な工夫 です。ネジをねじ込むことでピンを引き抜けるため、狭い場所でも簡単に取り外すことができます。
つまり:
一度固定して取り外さない構造 → 通常の位置決めピン
定期的に分解・メンテナンスが必要な構造 → 内ネジ付き位置決めピン
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二、材質と構造による違い
内ネジ付き位置決めピンの違いは、ネジ穴の数・加工深さ・材質 によって決まります。
サイズ表記の例:「Ø4(M3ネジ)」の意味:
Ø4 → 外径4mm(取り付け穴径と一致)
M3 → 内部ネジサイズ(M3ボルトを挿入して引き抜き可能)
ポイント:
穴径=Ø値、工具=M値 と覚えれば、
安定した固定とスムーズなメンテナンスが可能です。
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三、両ネジ・貫通ネジタイプの利点
これらのタイプは、取り付けの柔軟性と分解の容易さ に優れています。
両ネジタイプ:両端にネジ穴があり、どちらの方向からでもネジをねじ込み引き抜くことが可能。→ 狭い空間や両側アクセス可能な構造に最適。→ どちらがネジ側かを気にせずメンテナンスできる。
貫通ネジタイプ:内部穴が完全に貫通しており、長いボルトを通して部品を締結可能。→ 長いピンや、2つの部品を一体で固定したい場合に有効。
要するに:
片ネジタイプ → 標準モデル「十分使える」
両ネジタイプ → 便利モデル「作業性とメンテ性重視」
貫通ネジタイプ → 高強度モデル「産業用強化タイプ」
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四、主な使用例
内ネジ付き位置決めピンは、高精度で位置決めが必要かつ分解可能な構造 に多く使われます。
代表的な用途:
金型・治具構造: 位置合わせを正確に行い、再組立ても精度維持。
自動化装置: ロボットアームや組立ラインで交換・整備を容易に。
装置フレーム・外装板: パネル固定と分解スペースの両立。
半導体・食品・医療機器: クリーン環境・高精度構造に最適。
つまり、「正確に固定したい、でも簡単に外したい」 という場面で最も便利な部品です。
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五、選定のポイント
軸径サイズ: 取付け穴に対応(一般的に穴H7/ピンh6)。
ネジ規格: M2~M6など、使用工具と一致するか確認。
材質選定:
炭素鋼(S45C) → 一般機械用、コスト重視。
軸受鋼(SUJ2) → 高硬度・耐摩耗性、精密用途。
ステンレス鋼(SUS304) → 耐腐食性、クリーン用途。
分解頻度:頻繁に取り外す場合は、両ネジ または 貫通ネジタイプ を推奨。
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六、勝豊精密を選ぶ理由
位置決めピンを選ぶ際に大切なのは、寸法精度・材質の安定・納期の確実性。これらこそが、勝豊精密(Sheng Fong Precision) が信頼される理由です。
多様な材質選択: S45C、SUJ2、SUS304、SUS420などを用意。
豊富な規格対応: 片ネジ・両ネジ・貫通ネジすべて対応、標準品から特注までOK。
高い品質管理: 各ロットごとに寸法とネジ深さを検査し、安定した取付けを保証。
迅速な納期対応: 標準サイズ在庫多数、少量・短納期にも柔軟対応。
専門的サポート: 穴径、公差、ネジ寸法など技術面での支援も万全。
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