3大止め輪規格を一目で理解|JIS・DIN・ANSI の違いと選び方
- 翰君 陳
- 10月15日
- 読了時間: 3分
1. 止め輪とは?
止め輪(サークリップ / リテーニングリング) は、部品が軸方向にずれないように固定するための小型の締結部品です。モーター、ギア、ベアリングなどの回転機構に広く使用され、機械を安定して運転させるために欠かせない存在です。
しかし、地域や産業によって設計や寸法の基準が異なります。現在、世界で主に使用されている規格は JIS(日本)、DIN(ドイツ)、ANSI(アメリカ) の3種類です。これから、それぞれの規格の違いと選び方について詳しく見ていきましょう。
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2. 世界三大規格の比較
💡 注意点:
見た目は似ていますが、寸法の差は 0.1〜0.3mm 程度あり、誤用すると緩みや取付不良の原因になります。
必ず規格を確認して選定してください。
補足:ANSIと5000シリーズの関係
「ANSI止め輪」と「5000シリーズ」を混同される方が多いですが、実は異なる概念です。
ANSI は American National Standards Institute(米国国家規格協会)の略で、米国の標準体系そのものを指します。
5000シリーズ(軸用)、5100シリーズ(穴用) は、ANSI/ASME B18.27・B27.7 に基づく具体的な製品分類です。
American Ring社 が最初に普及させたため、「5000シリーズ=米規格止め輪」として広く知られるようになりました。
👉 つまり、ANSI は標準体系、5000/5100 はその中の実際のシリーズ規格です。
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3. 規格を理解する重要性
国や産業によって、寸法・公差・強度基準は異なります。台湾では多くの設備が JIS規格 を採用しており、最も入手しやすい規格です。一方、欧州や米国の機械を扱う場合は、それぞれ DIN や ANSI に合わせる必要があります。
例:
欧州機械 → DIN(高い標準化と互換性)
米国重機 → ANSI(高強度・厚構造)
日台製電子設備や自動化ライン → JIS(高精度・高安定)
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4. 適切な規格を選ぶポイント
以下の3つの質問で簡単に判断できます:
1️⃣ 設備の原産国は?
日本製なら JIS
欧州製なら DIN
米国・重工系なら ANSI
2️⃣ 部品互換性が必要か?
国際的な供給網と連携する場合、取引先指定の規格に合わせる。
3️⃣ 重視する性能は?
精度・安定性・即納性 → JIS
強度・厚み → ANSI
欧州互換性 → DIN
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5. 勝豐精密のサポート体制
勝豐精密(Sheng Fong Precision) は、JIS/DIN/ANSI の全規格に対応した止め輪シリーズを提供しています。
寸法確認から最適な型式選定まで、迅速かつ確実にサポートいたします。
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