セルフロックナットとは?なぜ一般ナットの代わりに使われるのか?
- 翰君 陳
- 9月30日
- 読了時間: 3分
セルフロックナット(SPN/圧入ナット/Self-Locking Retaining Ring) と聞くと、多くの人は普通のナットのようにねじ山があると思います。しかし実際には違います。
これはねじ山のない弾性止め輪で、自身の弾性によって軸に圧着し、緩み止めと固定を実現します。従来ナットに比べて 薄型・省スペース・取付が速い のが特長で、ねじ切りされていない軸でも固定が可能です。
典型的な用途は:モーター軸のベアリング固定、フィットネスマシンの回転軸、自販機のプーリーなど。ねじ山のない軸に部品がしっかり固定されている場合、高確率でセルフロックナットが使われています。
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適切なサイズの選び方
基準は 軸径 です。
セルフロックナットは JIS B 1216 規格 に基づいて設計され、各サイズは対応する軸径が決まっています。間違ったサイズを選ぶと、緩すぎて固定できない、きつすぎて装着できないという問題が発生します。
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購入前のチェックポイント
軸径を測定 → 例:Ø4 mm 軸には SPNS-4 を使用
精度に注意 → 軸径の公差が大きすぎると、保持力が弱くなったり緩みやすくなる
材質の選定 →
室内 → 炭素鋼で十分
屋外/湿気環境 → ステンレス(304/316)が耐久性に優れる
取付頻度の考慮 →
たまに使用 → 手で圧入可能
頻繁に使用 → 工具(プライヤー、圧入治具、ソケット)を推奨し、寿命を延ばす
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取付手順
サイズ確認 → 軸径とナット規格を一致させる(例:Ø4 mm 軸 → SPNS-4)
位置合わせ → ナット孔を軸に真っ直ぐ合わせる
圧入 → 指で仮圧入後、工具でしっかり押し込む。ナットの「爪」がわずかに開いて軸を掴む
確認 → 取付後に軽く回転や引張をして外れないか確認
イメージは ボトルキャップを押し込む、または イヤリングの留め具。ねじ込み不要で弾性で固定します。
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取付例
項目 | 説明 |
内径サイズ | 例:3.9 mm → Ø4 mm 軸用 |
対応軸径 | 例:Ø4 mm 軸のみ適用 |
側面構造 | 厚みと弾性爪を示し、圧入時に広がって軸を保持 |
取付ポイント | ボトルキャップやイヤリングのように押し込むだけ。ねじ込み不要 |
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セルフロックナットの主な用途
扇風機モーターのベアリング固定 → 回転中のずれ防止
ギア・プーリー → 伝動系で部品を固定し、緩み防止
農業機械・工作機械の回転軸 → 移動防止ストッパー
日常機器 → フィットネスマシン、自販機の軸固定
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材質と特長
材質 | 特長 | 適用シーン |
炭素鋼(黒色酸化処理) | 経済的で耐久性良好。ただし屋外・湿潤環境では錆びやすい | 一般機械、室内設備 |
ステンレス SUS304 | 耐食性に優れる | 屋外や湿潤環境(自販機、運動器具など) |
ステンレス SUS316 | 耐食性さらに高い | 海辺、化学環境、造船設備など |
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勝豐精密を選ぶ理由
材質ラインアップ → 炭素鋼、SUS304、SUS316。表面処理(酸化・メッキ・不動態化)対応
規格豊富 → JIS B 1216 に準拠。標準サイズ在庫完備
品質管理 → 寸法・弾性を全数検査。確実な保持力を保証
短納期対応 → 大量注文から小口急ぎまで柔軟対応
専門提案 → 最適な材質・サイズを用途に応じて提案
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