両丸端キー vs 平キー|なぜ取付が簡単で耐久性が高いのか?
- 翰君 陳
- 10月9日
- 読了時間: 3分
一見小さな部品ですが、平キー(キー) は回転部品の滑りを防ぎ、トルクを安定して伝える重要な役割を担っています。
その平キーの中にも、より扱いやすく耐久性の高いタイプ――それが 両丸端キー(Parallel Key with Round Ends) です。両端のわずかなR形状が、取付け作業性と寿命を大きく向上させます。
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両丸端キーとは?
両丸端キー は、両端が R形状の曲面 になった平キーで、JIS B 1301 に準拠して製作されています。
軸とハブを確実に固定し、一体で回転させるための部品です。従来の角型キーに比べ、丸端形状によりキー溝へスムーズに挿入でき、装着・取外しが容易で、溝端の損傷を軽減します。
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平キーとの違い
比較項目 | 一般的な平キー | 両丸端キー |
形状 | 両端が直角 | 両端がR形状で滑らか |
取付方法 | 位置合わせして打ち込む | 丸端で導入しやすく、軽く押すだけで装着 |
取外し | 工具でこじる必要あり | 丸端で簡単に引き抜ける |
キー溝への影響 | 鋭角が溝端を摩耗させやすい | 圧力分散で傷付きにくい |
耐久性 | 長期使用で固着・変形しやすい | 応力分散で寿命が長い |
用途 | モーター、ギア、プーリー | 工作機械、自動化設備など高精度機構 |
両丸端キーは角型キーより約 5〜10 % 高価ですが、R加工と高精度仕上げが理由であり、その価値は十分あります。
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特徴・材質・用途
主な特徴 | 推奨材質・表面処理 | 主な用途 |
安定したトルク伝達、防滑 | S45C 炭素鋼(熱処理可) | モーター・ギア位置決め |
容易な取付・取外し、溝損傷防止 | SUS304 ステンレス | カップリング・駆動軸接続 |
長期安定運転、防緩み | S45C(熱処理) または SUS316 | ポンプ・圧縮機・連結部 |
高精度位置決め、再組立可能 | SUS316 ステンレス(耐薬品性) | 自動化機構・工作機械 |
防錆・防食、外観維持 | SUS304 / SUS316 (不動態化) | 屋外・湿潤環境 |
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サイズの選び方
理想は「きっちりはまり、遊びがない」サイズです。
例:10 × 10 × 15 S45C
幅 10 mm → キー溝の幅
高さ 10 mm → キー溝の深さ
長さ 15 mm → ハブの厚み
✔ 軸径に合わせてサイズを選ぶ。✔ キー溝の深さを確認し、干渉しない高さを選ぶ。
溝にスムーズに入ってガタつかないサイズが理想です。軸径をお知らせいただければ、勝豐精密(Sheng Fong Precision) が最適なサイズを提案します。
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勝豐精密を選ぶ理由
材質が豊富: S45C、SUS304、SUS316 に対応
規格準拠: JIS B 1301 / DIN 6885 サイズ在庫充実
高品質検査: 寸法・公差を全数チェック
柔軟生産: 小ロット・特注長さ・表面処理に対応
専門サポート: 用途に最適な材質とサイズを提案
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