スプリングピン徹底解説|弾性で確実に位置決めする実用部品
- 翰君 陳
- 8月27日
- 読了時間: 3分
スプリングピン は、自身の弾性で固定・位置決めを行う部品です。一般に軸方向にスリットを持つ円筒形で、穴に挿入すると弾性で広がって密着し、緩みを防ぎます。
この特性により、せん断力に耐えつつ振動を吸収できるため、多くの設備で欠かせない「見えない守護者」となっています。
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適切な規格をどう見極める?
選定では、穴径との適合と用途要件が最重要です。
穴径との組合せ
スプリングピンの呼び径は通常、穴径よりわずかに大きく設定します。挿入時の圧縮で保持力を得ます。例: Ø5 mm の穴には Ø5.5 mm のスプリングピンが適切。
当社見積例: スプリングピン 3 × 20。未装着時の実外径は 3.15~3.25 mm。Ø3.0 mm の穴に使用します。そのため、必要な穴径と長さをお知らせください。
長さの選定
対象部品の合計厚みより長めを選び、両端でしっかり受力できるようにします。
材質の検討
炭素鋼(熱処理品) – 一般用途。耐久性とコストのバランスが良く、高負荷にも適合
ステンレス SUS304/SUS316 – 高耐食。食品、屋外、多湿環境に最適
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購入前に見落とせないポイント
ご発注前に次を確認してください:
穴径公差 が規格に適合(例:JIS B 2808, ISO 8752)
材質 が環境条件に適する(錆・早期摩耗の回避)
長さ が構成部品の厚みを十分にカバー
予備品 を確保(スプリングピンは基本的に再使用非推奨)
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正しいスプリングピン取付方法
作業はシンプルでも、細部が寿命を左右します:
穴位置合わせ – スリットを穴に合わせ、垂直を保つ。
圧入固定 – ハンマーまたは取付工具で均等に打ち込む。先の尖った工具で直接叩かない。
到達確認 – ピンは面一~わずかに突出程度。ガタつきがないこと。
ワンポイント
大径や深穴は治具・専用工具の使用が安全
スプリングピンは再使用しないのが原則。取り外したら新品交換
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スプリングピンの主な用途
伝動部品の位置決め(ギア、ブッシュ)
ヒンジ・ジョイントの接続
自動車・二輪部品の固定
自動化設備のリミット機構/緩み止め
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